
「自分の葬儀費用は、残された家族に迷惑をかけず自分で準備したい」
「突然の出費に備えて、計画的に葬式代を積み立てておきたい」
このような考えから、将来の葬儀に備えるための準備を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に葬儀費用がいくらかかるのか、どのような準備方法があるのか、具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。
ひと昔前までは貯蓄で備えるのが一般的でしたが、現在では互助会という仕組みや、さまざまな保険商品が登場しています。例えば、ベルコのような大手の互助会で行う葬儀積立もあれば、JAやコープが提供する共済、あるいは県民共済葬儀保険といった選択肢も存在します。また、民間の保険会社が扱う葬儀保険も有力な選択肢の一つです。
ただ、それぞれのサービスにはメリット・デメリットがあり、安易に契約すると解約時に思わぬ手数料がかかることもあります。そのため、契約前には各社の口コミを確認し、内容をしっかり比較検討することが大切です。この記事では、葬儀にかかる費用の実態から、あなたに合った最適な準備方法を見つけるための具体的な情報まで、分かりやすく解説していきます。
- 葬儀費用の負担者と平均的な相場
- 葬式代の主な準備方法(貯蓄・互助会・保険)の比較
- 互助会や共済、葬儀保険の具体的なサービス内容と注意点
- 自分に合った最適な積立方法を選ぶためのポイント
葬式代の積立?主な準備方法と葬儀費用
- 親が死んだら葬式代は誰が負担する?
- 平均的な葬儀費用の相場について
- 葬式費用は貯蓄と積立どちらで払う?
- 互助会で行う葬儀積立の仕組みとは
- 葬儀に備えるための保険の種類
親が死んだら葬式代は誰が負担する?

親が亡くなった際、その葬式代を誰が負担するのかは、多くの方が最初に直面する疑問の一つです。法律で「この人が払わなければならない」と明確に定められているわけではありませんが、一般的にはいくつかの慣習的な考え方があります。
最も一般的なのは、喪主(そうしゅ)を務める方が費用を負担するケースです。喪主は遺族の代表者として葬儀全体を取り仕切る役割を担い、多くの場合、故人の配偶者や長男・長女が務めます。そのため、葬儀社の選定から費用の支払いまで、喪主が中心となって進めることが多くなります。
しかし、必ずしも喪主が全額を自己資金で支払うわけではありません。多くの場合、故人が残した遺産(預貯金など)から葬儀費用を支払うことが認められています。これは、葬儀が故人の社会的地位や関係性に応じた最後の儀式であり、故人自身の債務の一部と見なされることがあるためです。相続人同士で合意が取れていれば、故人の口座から費用を捻出するのが最もスムーズな方法と考えられます。ただし、故人の口座は死亡が確認されると凍結されてしまうため、事前に手続きを確認しておく必要があります。
また、相続人が複数いる場合は、相続人全員で費用を分担するという方法もあります。相続財産の額に応じて負担割合を決めるなど、親族間で話し合って公平な形で分担することが、後のトラブルを避ける上で大切です。香典(こうでん)を葬儀費用の一部に充てることも一般的ですが、全額を賄えるケースは稀であり、あくまで補填的なものと捉えておくと良いでしょう。

専門家ゆう
誰が費用を負担するにせよ、最も大切なのは生前に家族で話し合っておくことです。故人が自分の葬儀についてどう考えているか、費用をどのように準備しているかを共有しておくだけで、残された家族の精神的・金銭的負担は大きく軽減されますよ。
平均的な葬儀費用の相場について

葬儀の準備を考える上で、まず把握しておきたいのが「一体いくらかかるのか?」という費用の相場です。葬儀費用は、行う場所の地域性、参列者の人数、そして葬儀の形式によって大きく変動しますが、全国的な平均額を知ることは良い目安になります。
近年の調査によると、葬儀にかかる費用の全国平均は約120万円~200万円の範囲に収まることが多いようです。この金額は、主に以下の3つの要素で構成されています。
- 葬儀一式費用(約60万円~120万円): これが費用の中心部分です。祭壇、棺、遺影、式場の使用料、火葬料、運営スタッフの人件費などが含まれます。葬儀の規模や祭壇のグレードによって価格が大きく変わる部分です。
- 飲食接待費用(約30万円~50万円): 通夜振る舞いや精進落としなど、参列者に提供する食事や飲み物の費用です。参列者の人数に比例して変動します。
- 返礼品費用(約20万円~40万円): 香典をいただいた方へのお返し(香典返し)の費用です。いただいた香典の額に応じて品物を選ぶのが一般的です。
これらの費用に加えて、お布施(おふせ)など宗教者への謝礼が必要になる場合もあります。お布施は「お気持ち」とされるため決まった金額はありませんが、15万円~50万円程度が目安とされることが多いです。
葬儀形式による費用の違い
最近では、伝統的な「一般葬」だけでなく、より小規模で費用を抑えた葬儀形式も選ばれるようになっています。形式によって費用は大きく異なります。
| 葬儀形式 | 内容 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 一般葬 | 通夜・告別式を行い、多くの参列者を招く伝統的な形式 | 120万円~200万円 |
| 家族葬 | 家族や親しい友人など、少人数で通夜・告別式を行う形式 | 80万円~120万円 |
| 一日葬 | 通夜を行わず、告別式から火葬までを一日で済ませる形式 | 50万円~80万円 |
| 直葬・火葬式 | 通夜・告別式を行わず、火葬のみを行う最もシンプルな形式 | 20万円~40万円 |
このように、葬儀費用は一概に「いくら」と言えるものではありません。どのような葬儀を行いたいかという希望と、予算のバランスを考えながら、最適な形式を選ぶことが求められます。
葬式費用は貯蓄と積立どちらで払う?

将来の葬式費用を準備する方法として、大きく分けて「自分の預貯金で備える」方法と、「積立サービスや保険を利用する」方法があります。どちらが良いかは一概には言えず、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ご自身の性格や状況に合った方法を選ぶことが重要です。
預貯金で備える場合
最もシンプルで自由度の高い方法が、銀行の定期預金などを利用して自分でコツコツと貯めていく方法です。
メリットは、何と言ってもその自由度の高さにあります。特定の葬儀社やプランに縛られることがないため、いざという時に複数の葬儀社から見積もりを取り、最も条件の良いところを選ぶことができます。また、急な出費が必要になった際には、葬儀以外の目的にも資金を使える柔軟性も魅力です。
一方で、デメリットとしては、強い意志がないと貯まりにくい点が挙げられます。明確な目標額を決めていても、他の出費を優先してしまい、計画通りに資金を準備できない可能性があります。また、インフレ(物価の上昇)によって、将来的に現金の価値が目減りし、準備していた金額では足りなくなってしまうリスクも考えられます。
積立サービスや保険で備える場合
互助会の積立プランや、保険会社の葬儀保険などを利用する方法です。毎月決まった額を支払うことで、計画的に準備を進められます。
メリットは、計画的に資金を準備できる点です。半強制的に引き落とされるため、貯金が苦手な方でも着実に備えることができます。また、多くの互助会では、積立額以上の価値がある葬儀プランを提供していたり、会員向けの割引サービスが受けられたりする特典があります。葬儀保険の場合は、支払った保険料以上の葬儀費用(保険金)が受け取れる可能性もあります。
デメリットとしては、途中解約すると元本割れするリスクがあることです。多くの積立プランや保険では、解約時に手数料が引かれ、支払った総額よりも少ない金額しか戻ってこない場合があります。また、互助会の場合は、積立金だけでは葬儀費用のすべてを賄えず、追加費用が発生するケースが多いことも知っておくべきでしょう。
これらの特性を踏まえ、「自分の意志で管理できる」「柔軟性を重視したい」という方は預貯金、「計画的に確実に備えたい」「特典を活用したい」という方は積立サービスや保険が向いていると考えられます。
互助会で行う葬儀積立の仕組みとは

「互助会(ごじょかい)」という言葉を聞いたことはありますか?これは、将来の冠婚葬祭(特に葬儀)に備えて、会員が毎月一定の掛金を積み立てていくシステムのことです。単にお金を貯めるのではなく、いわば「将来のサービスを受ける権利」を分割払いで購入する仕組みと考えると分かりやすいかもしれません。
互助会の基本的な仕組み
互助会は、経済産業大臣の許可を受けて運営されている事業で、「前払式特定取引業」という法律に基づいています。会員から集めた掛金の一部は、法務局などの保全機関に供託することが義務付けられており、万が一互助会が倒産した場合でも、会員の権利がある程度保護されるようになっています。
会員は、月々数千円程度の掛金を、総額で30万円~50万円程度になるまで払い込みます。そして、実際に葬儀が必要になった際には、その積み立てた掛金を充当することで、会員価格で葬儀サービスを受けることができるのです。
注意すべき点
非常に合理的に見える互助会のシステムですが、契約前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。
1. 積立金だけでは葬儀費用を賄えない
最も重要な注意点です。互助会の積立プランは、あくまで「基本的な葬儀プラン」の料金であり、飲食費、返礼品、式場使用料のアップグレード費用などは別途必要になることがほとんどです。契約時に「この積立金だけで全てできます」と説明されたとしても、実際には多くの追加費用が発生するケースが多いため、どこまでがプランに含まれるのかを詳細に確認する必要があります。
2. 解約手数料が高い
何らかの理由で途中で解約する場合、所定の解約手数料が差し引かれます。この手数料は決して安くはなく、支払った掛金の10%~20%程度になることもあります。そのため、支払った掛金が全額戻ってくるわけではなく、元本割れしてしまうリスクがあります。
3. 葬儀社の選択肢が限られる
互助会は特定の葬儀会社と提携しているか、自社で斎場を運営しています。そのため、その互助会のシステムを利用する場合、葬儀を依頼できる会社は限定されます。他の葬儀社と比較して決めたい、という方には不向きな側面があります。

専門家ゆう
互助会は計画的に備えられる便利なシステムですが、これらの注意点を十分に理解した上で、契約内容をしっかり確認することがトラブルを避けるための鍵となりますよ。
葬儀に備えるための保険の種類

葬儀費用を準備する方法として、近年注目を集めているのが「保険」の活用です。現金でまとまったお金を残すだけでなく、保険金という形で備えることには、特有のメリットがあります。葬儀に備える目的で利用される保険には、主に「生命保険」と「葬儀保険(少額短期保険)」の2種類があります。
一般的な生命保険の活用
すでに加入している方も多い終身保険や定期保険といった生命保険は、死亡時に保険金が支払われるため、これを葬儀費用に充てることができます。受取人を指定しておくことで、相続手続きとは関係なく、比較的スムーズに資金を受け取れるのが大きなメリットです。ただし、死亡診断書の提出など、請求手続きにはある程度の時間がかかる場合があるため、葬儀費用の支払いに間に合わない可能性も考慮しておく必要があります。
また、生命保険は本来、遺された家族の生活保障など、より大きな目的のために設計されていることが多いです。そのため、葬儀費用のためだけに高額な生命保険に加入するのは、保険料の負担が大きくなりすぎるかもしれません。
葬儀費用に特化した「葬儀保険」
そこで登場するのが、葬儀保険です。これは「少額短期保険(しょうがくたんきほけん)」というカテゴリに分類される保険商品で、その名の通り、葬儀費用など特定の目的に備えるために設計されています。
葬儀保険の主な特徴とメリットは以下の通りです。
- 手頃な保険料: 保障額を100万円~300万円程度に設定する商品が多く、月々の保険料が数千円からと手頃な価格帯になっています。
- 加入しやすい: 前述の通り、医師の診査が不要な場合が多く、持病がある方や高齢者でも加入できる商品が豊富です。商品によっては90歳近くまで加入できるものもあります。
- 保険金の支払いが早い: 葬儀費用の支払いに充てられることを想定しているため、請求手続きが簡素化されており、請求から数営業日以内に保険金が支払われる商品が多いのが最大のメリットです。
一方で、デメリットとしては、ほとんどが掛け捨て型であるため、解約しても払った保険料は戻ってこない(解約返戻金がない)点が挙げられます。また、年齢が上がるにつれて保険料も高くなっていくため、長期的に見ると払込総額が保障額を上回る可能性もあります。
どの保険が最適かは、ご自身の年齢や健康状態、そしてどのくらいの費用を準備したいかによって異なります。まとまった現金での準備が難しい方や、遺族にすぐ使えるお金を確実に残したいと考える方にとって、葬儀保険は非常に有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
葬式代 積立サービスの比較と注意点
- ベルコなど互助会の口コミや評判
- JAやコープの共済で備える葬儀
- 県民共済葬儀保険のメリットと解約
- 葬儀保険の仕組みと選び方のコツ
- 葬儀を一番安くする方法はありますか?
- 自分に合った葬式代 積立の選び方
ベルコなど互助会の口コミや評判

葬儀の積立を検討する際、全国的に知名度の高い「ベルコ」をはじめとする互助会は、有力な選択肢の一つになります。しかし、実際に利用した人の声、つまり口コミや評判を確認することは、契約後に後悔しないために非常に重要です。
ここでは、互助会に関する口コミでよく見られる良い点と、注意が必要な点を両面から見ていきましょう。
良い口コミ・評判に見られる傾向
肯定的な意見としては、以下のような声が多く聞かれます。
- 「豪華な祭壇で立派な式ができた」: 互助会のプランは、積立額以上のグレードの祭壇や備品が用意されていることが多く、費用を抑えつつも見栄えのする葬儀ができたという満足の声があります。
- 「いざという時に慌てずに済んだ」: 事前に加入していたことで、突然の不幸にも関わらず、葬儀社探しやプラン決めに奔走することなく、落ち着いて故人を見送ることができたという安心感を評価する声は多いです。
- 「スタッフの対応が丁寧だった」: 大手の互助会は社員教育が行き届いており、悲しみの中にいる遺族に寄り添った丁寧な対応をしてくれた、という評判もよく見られます。
注意すべき口コミ・評判
一方で、契約前に知っておくべき注意点を示唆する口コミも少なくありません。
また、「プラン内容の変更が自由にできなかった」「使わないオプションを外せなかった」という声もあります。互助会のプランはパッケージ化されていることが多く、不要なサービスを外してその分を値引きしてもらう、といった柔軟な対応が難しい場合があります。
さらに、「解約しようとしたら、手続きが煩雑で手数料も高かった」という不満の声も散見されます。転居により管轄エリア外になってしまった、他の葬儀社を使いたくなったなどの理由で解約を申し出た際に、予想以上の手数料を引かれてしまったという経験談です。

専門家ゆう
これらの口コミから分かるように、互助会はメリットも大きい反面、契約内容を細部まで理解しないまま加入すると、トラブルの原因になりかねません。加入を検討する際は、必ず複数の互助会や葬儀社の話を聞き、見積もり内容を詳細に比較することが何よりも大切です。
JAやコープの共済で備える葬儀

互助会や民間の保険会社以外にも、葬儀に備えるための選択肢があります。それが、JA(農業協同組合)やコープ(生活協同組合)といった組織が提供する「共済」です。
共済は、組合員同士が助け合うという理念のもとに運営されており、営利を第一の目的としないため、比較的掛金が割安なのが大きな特徴です。地域に根差した組織であることから、多くの人にとって安心感があるかもしれません。
JA(農協)の葬儀サービス
JAでは、組合員とその家族を対象とした葬祭サービス(JA葬祭)を展開しています。JAバンクの口座を持っている方など、組合員であれば誰でも利用可能です。
メリットとしては、まず料金体系が明瞭であることが挙げられます。組合員向けの分かりやすいセットプランが用意されており、不必要なオプションを強く勧められることも少ないため、安心して相談できます。また、全国にネットワークがあるため、地方にお住まいの方でも利用しやすい点も魅力です。地域密着型であるため、その土地の風習やしきたりに詳しいスタッフに対応してもらえることも多いでしょう。
一方で、デメリットとしては、斎場がJA指定のものに限られるため、選択肢が少ない場合があります。また、豪華な演出や最新の設備を求める方にとっては、プラン内容が少し物足りなく感じられる可能性も考えられます。
コープ(生協)の葬儀サービス
コープ(生協)も、組合員向けに葬儀サービスを提供しています。「コープの葬儀」などの名称で、提携している葬儀社を紹介する形が一般的です。
メリットは、JAと同様に組合員価格で費用を抑えられる点です。生協が間に入ることで、提携葬儀社から不当な高額請求をされるリスクが低減され、品質が担保されたサービスを受けやすいという安心感があります。また、事前の相談会やセミナーを頻繁に開催していることも多く、気軽に情報を集めやすい環境が整っています。
デメリットとしては、直接の運営ではなく提携葬儀社を紹介する形が多いため、地域によってサービスの質にばらつきが出る可能性があることです。また、希望する葬儀社がコープと提携していなければ、そのサービスを利用することはできません。
県民共済葬儀保険のメリットと解約

「県民共済」は、都道府県単位で運営されている非営利の生活協同組合で、手頃な掛金で医療や生命の保障が受けられることから、多くの方に利用されています。この県民共済の保障の中には、葬儀費用に充てられる死亡保障も含まれており、葬儀に備えるための一つの手段として考えることができます。
県民共済の死亡保障とメリット
県民共済の生命共済には、病気や事故で亡くなった際に支払われる「死亡共済金」の保障が含まれています。例えば、月々2,000円のコースに加入していれば、年齢によって数百万円の死亡共済金が支払われる仕組みです。これが実質的に葬儀費用をカバーする役割を果たします。
県民共済を利用する最大のメリットは、掛金の安さです。営利を目的としていないため、民間の保険商品と比較して非常に割安な掛金で手厚い保障を得ることが可能です。また、毎年の決算で余剰金が出た場合には「割戻金(わりもどしきん)」として掛金の一部が戻ってくるため、実質的な負担はさらに軽くなります。
さらに、加入手続きが簡単で、医師の診査なしに告知のみで加入できる点も大きな魅力です。健康状態に少し不安がある方でも加入しやすいと言えるでしょう。
注意点と解約について
手軽でメリットの多い県民共済ですが、注意すべき点もあります。まず、年齢が上がるにつれて保障額が減少していくことです。例えば、60歳までは800万円の死亡保障があったとしても、65歳を過ぎると400万円に、70歳を過ぎるとさらに少なくなる、といった形です。そのため、高齢になってから亡くなった場合、十分な葬儀費用を賄えない可能性があります。
解約については、いつでも手続きが可能ですが、共済は基本的に掛け捨て型のため、解約しても払込期間に応じた返戻金はありません。ただし、前述の通り、年に一度の割戻金があるため、これを実質的な返戻金と捉えることもできます。

専門家ゆう
県民共済は、現役世代の万が一の保障としては非常にコストパフォーマンスが高いですが、高齢期の葬儀費用への備えとして単独で考えるには少し不十分かもしれません。民間の終身タイプの葬儀保険などと組み合わせて、保障の薄くなる部分を補うといった使い方が賢明かもしれませんね。
葬儀保険の仕組みと選び方のコツ
「葬儀保険」は、その名の通り、葬儀費用を準備することに特化した保険商品です。遺された家族が費用の心配をすることなく、故人との最後のお別れに集中できるように、という目的で作られています。ここでは、その仕組みと、自分に合った保険を選ぶためのコツを解説します。
葬儀保険の基本的な仕組み
前述の通り、葬儀保険の多くは「少額短期保険」という種類に分類されます。主な特徴は以下の通りです。
- 保険金額: 50万円~300万円程度で、必要な金額に合わせて設定できます。
- 保険料: 月々数千円からと手頃で、年齢や性別、保険金額によって決まります。
- 保険期間: 1年更新の定期タイプが主流です。
- 支払い: 死亡時に、指定された受取人へ保険金が支払われます。
- 診査: 医師による診査は不要で、健康状態に関するいくつかの質問に答える「告知」のみで加入できる商品がほとんどです。
最大のメリットは、保険金の支払いが非常にスピーディーであることです。葬儀費用は、葬儀後すぐに現金で支払いを求められることが多いため、請求後、数日で保険金が振り込まれる葬儀保険は、遺族にとって大きな助けとなります。
自分に合った葬儀保険を選ぶための3つのコツ
数ある葬儀保険の中から、最適なものを選ぶためには、以下の3つのポイントをチェックすることが大切です。
1. 加入できる年齢と保障期間を確認する
葬儀保険は高齢者でも加入しやすいのが特徴ですが、「85歳まで」「89歳まで」など、商品によって加入できる年齢の上限が異なります。また、保障が何歳まで続くのかも重要なポイントです。「100歳まで自動更新」など、できるだけ長く保障が続く商品を選ぶと安心です。
2. 保険料と保障内容のバランスを考える
保険料が安いことは魅力的ですが、その分、保障額が低かったり、保障の対象となる死亡原因が「不慮の事故のみ」に限定されていたりする場合があります。ご自身が必要とする葬儀費用の目安(例:100万円、200万円)を考え、その金額をカバーできる保障内容かどうかを確認しましょう。また、年齢とともに保険料が上がっていく商品が多いため、将来の保険料負担がどのくらいになるのか、シミュレーションしておくことも重要です。
3. 保険会社の信頼性と支払い実績を調べる
いざという時に、スムーズに保険金が支払われなければ意味がありません。保険会社の経営状態や、保険金の支払い実績(支払査定時照会制度への参加状況など)を確認し、信頼できる会社を選ぶことが大切です。会社のウェブサイトで情報を確認したり、複数の保険を比較できる代理店に相談したりするのも良い方法です。
葬儀を一番安くする方法はありますか?

「残される家族に、できるだけ金銭的な負担をかけたくない」という思いから、葬儀費用を可能な限り抑えたいと考える方は少なくありません。結論から言うと、葬儀の形式や依頼先を工夫することで、費用を大幅に安くする方法は存在します。
ただし、費用を抑えることだけを追求すると、故人を偲ぶ時間が十分に取れなかったり、後から「もっとこうすれば良かった」と後悔したりする可能性もあります。費用と内容のバランスを考え、納得のいく形を選ぶことが大切です。
最も費用を抑えられる葬儀形式「直葬(火葬式)」
費用を最も安く抑える方法は、「直葬(ちょくそう)」または「火葬式(かそうしき)」と呼ばれる形式を選ぶことです。これは、宗教的な儀式である通夜や告別式を行わず、ごく限られた親族のみで火葬場へ行き、火葬のみを行う最もシンプルな葬儀の形です。
祭壇を飾ったり、多くの参列者を招いたりしないため、会場費や飲食接待費、返礼品費などがほとんどかかりません。そのため、費用は20万円~40万円程度に抑えることが可能です。
その他の費用を抑える工夫
直葬以外の形式を選ぶ場合でも、費用を抑えるための工夫はいくつかあります。
- 公営斎場を利用する: 民間の葬儀社が運営する斎場に比べて、市区町村が運営する公営斎場は使用料が格安です。その地域の住民であれば、さらに割引料金で利用できる場合が多いです。
- 葬儀の規模を小さくする(家族葬): 参列者を家族や親しい友人に限定する「家族葬」にすることで、飲食接待費や返礼品費を大幅に削減できます。
- 複数の葬儀社から見積もりを取る(相見積もり): これが最も重要なポイントかもしれません。同じような内容の葬儀でも、葬儀社によって見積もり金額は数十万円単位で異なることがあります。必ず2社以上の葬儀社から詳細な見積もりを取り、内容と金額をしっかり比較検討しましょう。
- 補助金制度を利用する: 国民健康保険や社会保険の加入者が亡くなった場合、申請することで自治体から「葬祭費」や「埋葬料」として数万円の補助金が支給されます。忘れずに手続きを行いましょう。
費用を抑えることは大切ですが、故人への感謝を伝え、遺族が心の整理をするという葬儀本来の目的を見失わないように、家族や親族とよく話し合って最適な方法を見つけることが、後悔のないお見送りにつながります。
自分に合った葬式代 積立の選び方
- 葬儀費用の負担は法律で決まっていないが一般的に喪主や相続人が担う
- 故人の遺産から支払うのが最もスムーズな方法の一つ
- 葬儀費用の全国平均は約120万円から200万円が目安
- 費用は葬儀一式費用、飲食費、返礼品の3つで構成される
- 家族葬や直葬など形式によって費用は大きく変動する
- 準備方法は自由度の高い貯蓄と計画的な積立・保険に大別される
- 互助会は将来のサービスを受ける権利を分割払いで購入する仕組み
- 互助会はインフレに強いが追加費用や解約手数料に注意が必要
- 葬儀保険は少額短期保険の一種で保険金の支払いが早いのが特徴
- JAやコープの共済は組合員向けで比較的安価なプランを提供
- 県民共済は掛金が割安だが年齢とともに保障額が減る点に注意
- 葬儀を最も安くする方法は儀式を省略した直葬・火葬式
- 複数の葬儀社から見積もりを取る相見積もりが費用削減の鍵
- 自分にとっての優先順位(費用、自由度、計画性)を明確にすることが大切
- 最終的には家族と話し合いどの方法が最適か決めることが後悔を防ぐ


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